Graph : 新型コロナ国別死者数(2020年3月23日現在)
新型コロナウイルスの世界的感染が加速度的に増えている。殆ど全ての国が国境閉鎖する事態になっている。
欧米各国は「戒厳令」の様な街の状況にあり、IOCも7月開幕予定だった『東京五輪』の1年延期を決定した。
グラフは「新型コロナ国別死者数」(2020年3月23日)である。統計量として意味があるのは「死者数」である。
但し、中国の「死者数」については「感染者」の定義が他の国と違っており「非計上死者数」を推計し加算している。
中国ではPCR検査で“陽性”になっても症状が無かったり軽かったりする人を「感染者」として計上していない。
これらの「感染者」は自宅療養させられており、そこで亡くなった人がかなり居ると火葬の状況から推定される。
武漢市では「新型コロナウイルス」の発生後に多数の火葬場が増設され、それらがフル稼働していると見られる。
武漢市の火葬能力は1日に1,000体とされ、この内の3分の2が一般の家庭から持ち込まれているとされる。
「新型コロナウイルス」以外での死者も火葬されるが、その割合を病院と一般家庭で同じと見做して推計をする。
中国政府発表の新型コロナウイルスの「死者数」は病院経由だけであるから、その2倍が一般家庭からも出ている。
従って筆者が分析するに、中国での「新型コロナウイルス」での「死者数」は中国政府発表の3倍の数字と見る。
イタリアの感染状況は最悪だが、中国を抜いてはおらず、中国での「死者数」は1万名前後に達しているだろう。
中国政府が発表する「統計」は信用が出来ないと思う。世界第2位とされる「GDP」についても然りである。
例えば、現在中国の景気が落ち込んでおり-10%という観測もある中、中国政府の発表では+5%となっている。
「GDP」の計算は各国が発表する「経済統計」から自前で計算される。それ故に中国の世界第2位も怪しいと思う。
「経済統計」や「新型コロナウイルス」の“ウソ”が露見すれば「習近平体制」の崩壊が現実味を帯びる事になる。
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