Human Right Hand(Anatomy)

CG : Human Right Hand(Anatomy)

 


318日に公表した「僕の右手薬指の切断事故」について詳細を書こうと思います。医学的にも調べてみました。

切断に至る経緯については前にも書いた通りです。愛犬「ぴあ君」がトラックに轢かれそうになった際の事故でした。

 

彼を避けさせようと右手で上から捕まえ様とした際に、彼の方が素早く避けてしまい、空振りになったのでした。

力が余って薬指をコンクリートの路面に勢いよくぶつけてしまった。ソーセージが折れる様に指が折れたのです。

 

この時、動脈や静脈の血管は切れずに残っていたかも知れません。何せ、十数年も前の思い出したくない出来事です。

右手の薬指が第二関節から切り離れて血管でぶら下がった状態だったのかも知れない。何しろ夢中で必死でした。

 

その間数秒程、間伐を置かずに僕は取れた指を元の位置に嵌め込んだのでした。骨の関節が合う感触がありました。

自分の切断された薬指の断面を覚えています。真ん中に白っぽい骨があり、その周りは血液で染まった筋肉です。

 

直ぐに家へ戻り、消毒をして包帯を巻きました。消毒はスプレー式のがありました。包帯の上から固定しました。

血管が切れなかった為か出血はそれ程ありませんでした。切断面が上手く接合してくれる事を祈ったのでした。

 

普通は病院に行くのでしょうが、自分で応急処置をしてしまい、病院に行っても消毒するだけだとも思いました。

ただ、動く様にまで回復するのか凄く不安だったです。接合しなければこの指は諦めるしかないとも思いました。

 

しかし、前の記事にも書いた様に、僕の右手の薬指は完全に復元したのでした。何の違和感も痛みも痕もありません。

自由自在に動かせますし、ピアノを弾くトリルの動作も素早くスムーズに繊細に動かせ、完全に復元したのです。

 

事故があって間伐を置かずに処置した事が最大のポイントだったと思います。時間を置いていたら危なかった。

下手にそのままの状態で救急車を呼んで病院へ行っていたら、30分は経過しますから傷口が塞がっていたかも。

 

そうすると、接合させる手術が必要だったかも。塞がり掛けた切断面を少し削らなければならないかも知れません。

回復した際の指が少し短くなったりしてしまう可能性もあります。本人とすればそれは絶対にしたくありません。

 

自分で接合させた場面を検証してみます。指は骨の第二関節から折れて取れています。骨の関節は接合させ易い。

これで位置合わせが出来て、角度は目視でも正確に出来ます。筋肉や皮膚が接合し神経が復元すれば回復する筈。

 

この筋肉や皮膚の接合は、切り傷の回復と同じ様に思われます。傷口が塞がる様に回復したのではないでしょうか。

指は治具と包帯で固定し動かない様にしたので、傷口が開く事もありませんでした。あとは神様に祈るだけでした。

 

しかし、数日後まで、指が動く様になるのか凄く心配でした。指が一本無くなった場合を何度も想像したのでした。

ある日、接合させた薬指の指先が少し動く事に気付きました。「動く!」元に戻るかも知れない。希望が湧きました。

 

包帯を解いて、その右手の薬指がしっかりと動かせる事を確認した時、飛び上がる程に感動した事を思い出します。

「治った!」しかも、傷跡も無いし、痛みも無い。自由自在に以前の様に動かせるのです。「奇跡」だと思いました。


仮に病院に行った場合を考えてみます。僕のケースは切断した指の完治した症例として学会で報告されたでしょう。

当事者として必死だった、そして最高に嬉しかった、それだけです。医療技術よりも「奇跡」が起きた事に感謝です。

 

指を切断した後、包帯で固定した理由を周りから訊かれた際には「突き指」をしたと言って誤魔化していました。

治った後も「突き指」が治ったと言ってました。決して切断したなどとは一言も言わず、自分でも忘れていました。

 

そして十数年が経ち、今やっとブログで記事にしたのです。あれは思い出すのも恐ろしい出来事だったのです。

人間の回復再生力というのは凄いものです。しかし、外科手術をしないで完治させたのは「奇跡」なのでしょう。

 

神様に感謝しています。こうした「奇跡」をもたらしてくれた事に感謝です。人生で経験した最大の「奇跡」です。

気を付けて生活をしないと誰でも「身障者」になる危険がいっぱいです。一カ月程、僕も「身障者」だったのです。

 

事故直後は薬指が無くなった場合ばかりを考えました。あの気持ちは経験した人でないと理解出来ないでしょう。

下に、現在の僕の右手の2枚の写真を掲載します。十数年前に薬指が切断されたなんて想像も出来ないでしょう。

 


My Right Hand
Photo : 現在の筆者の右手(信じられない程に完全回復)



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