Officer and Private ( The Middle Ages in Japan )

CG : Officer and Private ( The Middle Ages in Japan )




平安末期から江戸初期まで続いた寒冷化「気候変動」による食料不足が原因で『戦国時代』が起こったと仮説を立てた。

その際、平安末期に「武士」としての「武装農民」が出現したとし、彼らが『戦国時代』への原因勢力だったと見る。

 

「武士」の様な武装した「武人」は平安時代以前から存在していて、「朝廷」の軍兵たる「武官」や「侍」たちである。

ここでの「武官」とは朝廷の「貴族」の位を有する武人であり、「侍」とは六位以下の下級の軍兵を指している。

 

当時は各地に「大農園(荘園)主」が居て、朝廷に「米」などの「租税」を納めていた。彼らは「農民」の長であった。

恐らく「寒冷化」が原因だと思われるが、平安末期にこの「米」などの「租税」を強奪する盗賊団が各地に出現した。

 

これらから防衛する目的で「大農園(荘園)主」たちは屈強な農民を組織し、私設の武力集団を持つ様になった。

しかしこれは表向きの理由で、「寒冷化」による食料不足から農園や村同士での争いが起こった事が原因であった。

 

ここでの「大農園(荘園)主」たちが組織した私設の武力集団の「農民」こそが「武装農民」であり後の「武士」である。

即ち、各農園や村を食料の強奪から守る「武装農民」であり、同時に他の農園や村から強奪する「盗賊」でもある。

 

平安末期の「武官」の棟梁は「清和源氏」や「桓武平氏」であったが、『戦国時代』の「下剋上」で様相が変わる。

「武官」の家系以外に、「侍」の子孫や「武装農民」の子孫が『戦国時代』では「武将」として伸し上がった。

 

「武官」は「官僚」という公務員なのだが、平安時代の「武官」を「貴族武官」、江戸時代のを「戦国武官」と呼びたい。

サッカー日本代表の「サムライ・ブルー」の「侍」は平安時代の下級軍兵でなく、江戸時代の「武士」を言っている。

 

時代劇での「お侍さま」は江戸時代の仕官している「侍」ではなく、「ご浪人さま」を意味している場合がある。

江戸時代の武士の「武道」や「武芸」は戦国時代の実戦的なものではなく、「スポーツ」の様なものだったのだろう。
 

現代の軍隊に於ける「士官」と「兵卒」は昔の貴族社会に於ける「貴族」と「庶民」の違いであり、その名残である。

「庶民」が「士官」に任官する様になったのは2つの世界大戦からで、数百万人の軍隊に「士官」が不足した為である。

平安末期に登場した「武装農民」が「武士」として『戦国時代』の原因勢力となり「貴族」から「棟梁」の座を奪った。

「武装農民」の登場は寒冷化「気候変動」による食料不足が原因の奪い合いからであり「気候変動」が歴史を動かした。

 

 

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