My Face (2)

CG : My Face (2)

 

 

前節の大一番、3-0で完敗した大宮戦で、仙台はキックオフ後にデザインされたお洒落な攻勢を魅せた。

そのリズミカルなボールパスを見て僕は即座に思った。今日、仙台は油断をしている。勝てると思ってる。

 

そしてあの大敗だった。J1クラスの戦力を有する大宮に“形”だけの小技で臨んだ結果だったのではないか。

僕はベガルカ仙台のサッカーは“弱者のサッカー”だと思っている。強い相手に挑み、番狂わせをするのだ。

 

言わば“形”のサッカーではなく、“魂”のサッカーとでも言うべきスタイルの戦い方で昔からそうなのだ。

優勢な相手の攻勢に耐えて耐えて守り切り、僅かなチャンスをものにして勝利する、その様なサッカーだ。

 

8戦負け無しを続けて来た試合はその流れだった。しかし、大宮戦は違ってた。開始早々から油断を感じた。

あの大宮と対等に戦えると思った時に“弱者のサッカー”ではなくなる。その為に、地力の差が出たのだ。

 

2日後に首位の千葉との決戦を迎える。大宮戦の様に対等にやれると思ったら負ける。挑戦者に徹するのだ。

首位を突っ走る千葉だ、仙台とは地力の差は明白。“弱者のサッカー”に徹し、番狂わせを起こして勝つ。

 

もう一つ気になった事があった。「仙台のチャントが綺麗過ぎる」のだ、まるで“合唱隊”の様に感じた。

練習の成果なのだろうが、チャントはもっと“野性的”な方が迫力が出ると、個人的には感じた次第だ。

 

ともあれ、千葉戦という今季最大の大勝負では勝たねばならない。そうでないと、自動昇格から脱落する。

本来の伝統あるベガルタ仙台の“魂のサッカー”で勝利を掴め!挑戦者という立ち位置を理解して戦え!