「韓国旅客船沈没」で思う

<韓国史上、最悪規模の船舶事故>

韓国の旅客船「セウォル号」(乗客乗員計475人、6825トン)が転覆沈没事故を起こした。
18日現在、170名が救助、25名の死亡が確認され、残り271名が行方不明になっている。

行方不明者が船内のエアポケットで生存している可能性もあるが、多くは期待は出来ない。
これからクレーン船で引き上げが行われるが、韓国史上、最悪の船舶事故となる可能性が高い。



<修学旅行の多くの高校生が乗船していた>

沈没した旅客船「セウォル号」には修学旅行中だったソウル郊外の高校生325人が乗っていた。
乗客の人数の割合からも、殆ど、これら高校生の修学旅行用の貸し切りの船であったと言える。

その父兄たちは、転覆した我が子が乗った船が沈んでゆく姿をリアルに映像で見ていたのだ。
その心痛たるや、差し迫るものがあり、同情するにも余りにも残酷な場面だと言う他無い。



<暗礁では無く、漁船と競争して転覆した>

メディアでは報道されていないが、沈没した旅客船「セウォル号」は漁船と競争していたという。
乗船していた高校生がこれを煽っていたという話もあり、船長(代理)もノリ過ぎた疑いが。

船の急激な方向転換が転覆の直接の原因らしいが、これも漁船を追って航行した結果ではないか。
「セウォル号」は多くのコンテナを積んでいたので、これが荷崩れを起こした可能性がある。

沈没現場の海域は水深が25~50mと深く、数万トンの船でも楽々航行出来るとされている。
沈没原因は、当初、報道されていた様に暗礁に乗り上げたのでは無く、無謀な走船だと思う。



<「動かずに救助を待て」と放送し船員は全員脱出>

報道では、生存者によると、転覆した中で「動かずに救助を待て」と放送があったのだという。
多くの高校生が沈没船と共に沈んだ中、船長(代理)をはじめ船員は全員が脱出救助された。

日本では考えられない話である。乗客の安全を守るのが船長や船員の最優先任務ではないか。
戦中まで、日本の艦長や船長は沈み行く船のマストに自身を縛り付け艦(船)と運命を共にした。

救助された船長は、自らを船長では無く只の船員だと言い、濡れた紙幣を乾かしていたという。
これらが事実だとすれば、船の運航会社の責任はかなり重いと言える。救助活動の後での話だが。



<船内からとされるメールはイタズラによる嘘>

「船内で生きている」、高校生の家族に宛て携帯メールが入っていたという報道があった。
しかし、韓国警察庁サイバーテロ対応センターが調査した結果、全てイタズラによる嘘だった。

全ての高校生の持っている携帯の発信記録を調べたが、沈没後の発信記録は全く無かった。
この様な時にこの様なイタズラメールをする韓国人の心が知れない。恥を知れと言いたい。



<映画「ポセイドン・アドベンチャー」が現実に>

「ポセイドン・アドベンチャー」やそのリメイク版という海難事故パニックの映画があった。
豪華客船「ポセイドン号」が転覆沈没し、多くの乗客がそのエアポケットで救出される映画だ。

願わくば、この映画の様に一人でも多くの乗客(高校生)が救助されることを祈るのみである。
現場は海流が速くて水中視界が悪く、ダイバーによる救助は不可能で、船ごと釣り上げられる。



<沈没船「セウォル号」は危険船に改造されていた>

沈没した「セウォル号」は、日本で18年間、国内定期船だった「フェリーなみのうえ」である。
この中古船を韓国で大改造して使っていた。これが事故の構造的な原因だった可能性が大きい。

細分化された客室を大部屋にし定員を804人から921人に増やし、コンテナまでも積載。
総トン数が800トンも増え、重量オーバー。しかも、船体のバランスも悪くなっていた。

日本で就航させていた船長などは、この船はとても安定していて良い船だったと語っている。
すると、事故原因は、無理な船体の改造と無責任な船長(代理)による無謀な走船ではないか。



<韓国で無理な「テンコ盛り」の船(艦)はよく聞く>

この沈没事故と直接関係は無いが、韓国の船ではこの様な安全性を無視した改造をよく聞く。
例えば、韓国が「世界最強のイージス艦」と誇る「世宗大王級ミサイル駆逐艦」が挙げられる。

世界最強と誇るだけあって、1万トンそこそこの艦体にこれぞとばかりに重武装を施している。
米海軍タイコンデロガ級を上回る128セルVLS、16発(日米は8発)の対艦ミサイルを搭載する。

しかし、実態は予算不足から半分のミサイルしか無く、補充部品等も不足が目立っている。
イージス・システムについても、米国純正では無く性能や品質が不安な韓国産が多くを占める。

中国に言わせれば、日米のイージス艦を沈めるより10倍も20倍も容易いのではないか。
沈没船も、日本での就航時よりも乗員が増えコンテナまで積めると自慢していたに違いない。



<クレーン船による救助を見守りたい>

話が横道に逸れてしまった。「セウォル号」沈没事故は、一刻も早い人命救助が待たれる。
韓国政府によれば、沈没船を釣り上げる為のクレーン船2隻が現場に向かっているのだという。

日本の海自では潜水救難救助船の新造が決まっている。韓国には潜水救難船は無いのだろうか。
もっとも、日本の場合は来る中国との海戦を想定しての沈没艦の救助を目的にしたものである。

韓国海軍に同様の艦船があれば、とっくに出動しているだろうから、恐らく持っていないか。
クレーン船は船足が遅い。一刻も早い救助を願う高校生らの親や家族の心情を思うと辛い。

韓国ではこの事故で祝賀行事の中止や延期が相次ぎ、学生の修学旅行などが中止になった。
国を挙げて緊急の安全点検を実施する。日本も「対岸の火」では無い、安全は大丈夫なのか。




■「慰安婦」の真相と朴槿恵の終焉: http://blogs.yahoo.co.jp/ming_sunfield/47490360.html


■こんなモノは日本に要らない! 廃止・解放!:http://blogs.yahoo.co.jp/ming_sunfield/47458227.html