ありがとう！テグ監督！五輪への退任式！ : Ark Pilot

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ありがとう！テグ監督！五輪への退任式！

＜ベガルタ仙台創立以来、初の監督退任式＞

恐らくブランメル仙台時代も含めたベガルタ仙台の創立以来、監督退任式は初めてだろう。
初のＪ１昇格を果たした清水監督や、歴代の全ての監督はシーズン途中で解任されている。

今年最後のホームゲーム、今日はその異例とも言える手倉森監督の「退任式」なのであった。
来年からリオデジャネイロ五輪を目指す五輪代表監督に就任するテグ監督の門出を祝う日。

テグ監督は２００３年のＪ２降格後から長くＪ２で低迷していたベガルタの救世主であった。
天皇杯ベスト４、Ｊ２優勝とＪ１昇格、Ｊ１で４位、２位、ＡＣＬ初出場、輝かしい記録だ。

万年Ｊ２かと思われたベガルタ仙台は、テグ監督によって日本のトップチームへと変身した。
テグ監督自身は五輪代表監督へとステージアップ、リオ五輪という舞台で更に輝いて欲しい。

以下、試合後のセレモニーでのテグ監督の「勇退スピーチ全文」である。

手倉森監督勇退スピーチ（全文）

「（大型ビジョンに映し出された監督就任からの６年間を振り返る）ＶＴＲを見て、涙が出てきました。考えていたことを忘れるくらい、感極まっています。まず、去年に引き続きホーム最終戦を飾れず、すいませんでした。

　去年の悔しさを胸に、今シーズンは優勝を目標に戦ってきましたが、厳しい、悔しいシーズンとなってしまいました。皆さんの期待に応えることができず、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ、選手たちは希望の光としての使命を果たすべく、１戦１戦に力を注いでくれたと思います。

　今シーズンの成績は、私は、決してベガルタ仙台の低迷ではないと思っています。２０１１年、震災の起きた年、クラブ史上最高の４位。そして、復興元年の昨年は準優勝。チームは躍進を遂げてきました。今シーズン、さらなる躍進はできなかった。ＡＣＬの戦いの中で厳しさ、悔しさを味わいました。厳しい状況の中でも、ベガルタ仙台は大崩れせず、Ｊ１で十分戦っていける土台を築けたと証明できたシーズンだったのではないでしょうか。強豪クラブになるのは、これからです！

　私は、今季限りでベガルタを退団することになりました。就任してから常々言ってきた、ベガルタ仙台は東北のシンボルになるんだと。それは、これからクラブの皆さん、選手、ここにいる（サポーターの）皆さんに託さなければなりません。

　来年、オリンピックに向けて日本を背負って戦う仕事をしてきます。東北の皆さんの意をくんで、東北のために、日本のために一生懸命、仕事をしていきたいと思います。

　その前に、メダルの前に、カップを掲げようと。サポーターの思いは、重々承知です。１２月２２日の東京戦、今回苦しんだリーグ戦と今日の敗戦の悔しさを思い切りぶつけたい。準決勝も国立、決勝も国立。２０１４年のスタートは、国立から始められるように最後を戦っていきましょう。天皇杯を取りましょう。ありがとうございました！」

＜ベガサポは皆、天皇杯の置き土産を期待＞

さて、二の次になってしまった清水戦は１－２と敗戦、ホーム最終戦を勝利で飾れなかった。
菅井、角田、石川直の３名を欠くＤＦ陣の緩慢なパスミスを突かれた前半の２失点が効いた。

降格も無く、賞金圏内入りも無い今シーズンのベガサポの関心は既に天皇杯に絞られている。
最終戦ＦＣ東京戦を残すが、同じ相手とユアスタで１２月２２に日に天皇杯準々決勝を戦う。

今のベガサポ皆の願いは、２００９年以来となる国立での準決勝の切符を手にする事である。
本日はそのチケットの発売日であったが、ユアスタでも会員割引に長蛇の列となっていた。

東北楽天イーグルスの日本一に沸いているが、ベガルタ仙台も天皇杯優勝を目指して欲しい。
１月にはＵ－２１代表の試合を控えるテグ監督だが、元日胴上げの勲章と置き土産を望みたい。

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