ベルギー戦勝利に感激! だが失点対策が必要?!

ザックJ オランダ、ベルギー相手に共に3得点

<オランダに2点差をドロー>

オランダ 3-3 日本

ザックJ、強豪相手に「原点回帰」 闘争心と躍動感取り戻す
2013.11.17 ZAKZAK

 試合を終えた長友が白い歯をみせて報道陣に問いかけた。「みなさん、きょうもダメじゃないかと感じてたんじゃないですか」。強豪オランダ相手に2点を先行される苦しい展開。それも先制点は内田の不用意なパスミスが発端で、追加点は警戒していたロッベンに押し切られ、いつ集中が切れてもおかしくなかった。だがチームは下を向くどころか、積極姿勢を失わなかった。

 長谷部は「正直、原点に返った感じ」と振り返る。ボールを長く保持して主導権を握ろうと、序盤から守備ラインを高く保ち、激しい寄せでボール奪取を狙った。前半終了間際、高い位置でのカットから素早く攻撃に転じ、長谷部の鋭いパスを大迫が決めて1点差に迫った。「あれがチームに勢いを与えた」と岡崎。3度目の対戦で初めてオランダから奪った得点に選手は奮い立ち、香川、遠藤を投入した後半も手綱を緩めず、右サイドでの鮮やかなパス交換から本田が同点弾を決めた。

 10月の遠征ではセルビア、ベラルーシに低調な内容での零封負け。この日はサポーターが「日本に伝わる必死さがあるか?」などと、代表を叱咤する横断幕を掲げた。ザッケローニ監督も合宿でいつになく団結力や闘争心の重要性を説き、この日、先発4人を入れ替えて競争をあおり、戦う集団に立ち返らせた。

 長谷部はいう。「今まで芯となるものをちょっとおろそかにしすぎた」。目指す方向を失わず、躍動感を取り戻したチームに、サポーターは大きな拍手を送った。(奥村信哉)



<ベルギーに競り勝ち逆転勝利>

ベルギー 2-3 日本

本田が逆転弾「自分たちの試合できたのは収穫」 日本3発でベルギー撃破の金星
2013.11.20 ZAKZAK

 サッカー日本代表(世界ランキング44位)が19日(日本時間20日)、敵地ブリュッセルでの国際親善試合で、2014年W杯ブラジル大会第1シードのベルギー代表(同5位)に3-2で逆転勝ちした。先制された後の前半37分にFW柿谷曜一朗(23)=C大阪=のジャンピングヘッドで同点。後半8分にはMF本田圭佑(27)=CSKAモスクワ=が2戦連続となるゴールを右足で決めて勝ち越した。さらにFW岡崎慎司(27)=マインツ=が後半18分に3点目を決めるゴールラッシュで、今年最後の代表戦を大金星で飾った。海外メディアも“歴代最強”といわれる強豪を撃破した日本を称賛。日本にとっては実りある欧州遠征となった。

 スタンドを埋め尽くした真っ赤なベルギーサポーターはあぜんとなった。1-1の同点で迎えた後半8分。MF遠藤が左からアウトサイドにひっかけて中央へ。MF香川がDFを引き付けながらスルーすると、本田が技ありのトラップ。利き足でない右足で押し込んだ。

 このゴールで試合は完全に日本ペースとなった。日本代表は世界ランク10位以内のチームと最近10年で12試合しているが、勝ったのは今回が3度目。ザッケローニ監督としては2010年10月のアルゼンチン(当時5位)戦以来の金星だった。

 「この結果はうれしい。内容でも、この欧州遠征2試合では自分たちの試合ができたのは収穫だった。きょうはいいところが出たと思う」と本田。冷静な表情で振り返った。

 試合は中4日のベルギーに対して日本は中2日。ザッケローニ監督は「W杯にむけて選手の実力をテストしたい」と前戦のオランダ戦から6人も先発を変更した。しかし不動のトップ下はやはり本田だった。

 序盤の日本代表は動きが悪かった。前半15分、ベルギーにカウンターを仕掛けられ、GK川島が飛び出してDF吉田もカバーしきれなかった。無人のゴールにボールを流し込まれて先制点を献上した。「ボクのミスです」という川島の完全なミスだった。

 しかし、この日の日本代表は慌てなかった。柿谷が前半37分、DF酒井宏の右からのセンタリングをドンピシャリのヘディングゴールで同点。これで勢いづき、本田の逆転弾へとつながった。

 さらに後半18分には岡崎の3点目のゴールが飛び出した。同34分には右CKからヘディングでDF陣が競り負けて2点目を奪われたが、最後はベルギーの猛攻をしのいで逃げ切った。

 ザッケローニ監督は「きょうはフィジカルをテクニックで下した試合だった。内容には満足している。こうした経験をするためにわざわざ欧州まで来たのだ」と試合結果に満足げ。

 試合後、本田の表情には満足感も。「アウェーで試合をする重要性は前から言っていました。2失点しましたけど、3失点目は許さないというぎりぎりの試合をできたのは良かったです」と手応えを感じているようだった。



【ガチンコ蹴球録】欧州遠征は70点の評価 いまだ守備に課題 セットプレーに無策
2013.11.21 ZAKZAK

 オランダ、ベルギーと強豪2カ国相手にアウェーで1勝1分けの無敗。今回の欧州遠征の結果と内容には70点はあげられる。しかし、ベルギー戦後に本田が「アウェーの緊張感の中で2失点目という反省点はある」と言ったように、日本代表が抱える守備面の課題は解消されていない。

 飛び出して先制を許したGK川島のミスだけではない。先発メンバーはオランダ戦から6人を変更したが、DF陣ではセンターバックの吉田が2戦連続でフル出場。ザッケローニ監督は日本の弱点である高さ対策として、DF陣の中でも189センチと最も上背のある吉田を起用したことがよくわかるが、特に相手のセットプレーに対して日本は無策で、最後はいつもの悪い癖で追いつかれてもおかしくなかった。

 平均身長で日本より5センチ以上高いベルギーはCKではニアサイドばかりに蹴り込んでいたが、ロングボールを放り込まれたらもっと失点していただろう。日本には「運」も味方したといえる。

 また、オランダ戦に続きベルギー戦もまた先制点を許したのも反省点。本大会では先制されたら相手に守備を固められる。引かれた相手の守備陣を引きはがすのは日本代表の永遠の課題だ。本大会では僅差の試合ばかり。ベルギー戦のように5ゴールも入るゲームはめったにないことを肝に銘じるべきだ。 (元仙台監督・清水秀彦)


<ザック・ジャパンが甦った>

ザッケローニ監督「フィジカルをテクニックで下した試合」
本田圭佑「3失点目は許さないというぎりぎりの試合ができた」
長谷部誠「原点に返った感じ」

これらの言葉がオランダ戦とベルギー戦の好結果を表現している。高さを運動量で制した。
セルビア戦やベラルーシ戦での零封負けからザック・ジャパンが原点回帰した試合だった。



<ベルギー戦の勝利は弱い日本を払拭>

FIFAランク5位のベルギーにアウェーで3点を奪っての勝利はザック・ジャパンの自信に。
オランダやベルギーは日本をナメて掛って来た感もあるが、弱いというイメージを払拭した。

特に18試合で僅か4失点だったベルギーが日本に3失点して敗れたショックは大きい筈。
W杯優勝候補に挙がるベルギーに勝利した結果は、ザック・ジャパンへの期待を膨らませた。



<得点力は実証されたが失点も多過ぎる>

オランダ、ベルギーと強豪2カ国相手にアウェーで3点づつの計6得点は誇るべき結果だ。
サイドからの速攻クロスや前線での速いパス回しからのシュートはザック・ジャパン武器だ。

しかし試合序盤でのミスからの失点や、セットプレーでの高さ対策の無さは反省点である。
闘莉央か中沢の復活起用も考えられるが、チームとしてのバランスもあるのかも知れない。



<W杯が終わってみたらFIFAランクシングルも>

ベルギーについてだが、ついこの間までFIFAランク71位だったのが5位に躍進したのだ。
日本は同44位だが、強豪相手にアウェー2試合で6得点はFIFAランクのアップに直結。

特にW杯での得点は重みが大きくザック・ジャパンがW杯で決勝Tへ進めば躍進も有り得る。
カズが活躍の頃にFIFAランク9位になった事があったが、W杯後にシングルの強豪国入りも。



<嬉しい3度目の岡田ジャパンは消滅?!>

日本サッカー協会はザック・ジャパンがダメだった場合に、岡田ジャパンを準備している。
岡田氏は中国リーグから急遽引き上げ、Jリーグ監督就任を拒否、W杯解説者を装っている。

W杯が直前に迫った今、W杯での代表監督を直ぐに出来る人材は岡田氏しか居ないだろう。
だが、今回の欧州遠征での好結果はこの必要性を否定したと言って良い、嬉しい否定だ。



■「原発即時ゼロ」と「奴らの廃止、僕の解放」: http://blogs.yahoo.co.jp/ming_sunfield/47227788.html




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