Lost in the election

CG : Lost in the election

 

 

 

解散総選挙で石破政権が大敗北を喫し窮地に追い込まれた。自公政権は過半数を失い多党乱立の状況に。

多数決で政策が何も決められない政治的混迷の時代に入ったと言える。政治の混迷は即経済の混迷になる。

 

今回の選挙では“自民党に制裁を加えた国民”や“政権交代を望んだ国民”の投票行動が政局を決めた。

しかし、何も決められない混迷の政治状況は国民の望む展開では無かった筈だ。結局、国民が損をする。

 

争点「安倍派などの政治資金不記載問題」議員と国民が納得する対処が出来なかった自民党の責任は重い。

この問題と“自公の過半数割れ”を選挙の争点と位置付けたマスコミにも責任があるのではないだろうか。

 

国民が最も望んでいたのは“経済政策と実質賃金の向上”だっただろう。全ての国民が望んでいた筈だ。

だが、選挙で得られた結果は“政治の混迷”だった。国民が望んでいた姿とは違うものだった事は事実だ。

 

過半数勢力が無い多党乱立の国会は互いに“足の引っ張り合い”をして議論が進まず何も決められない。

決められる政策は全ての政党が合意出来る“最小公倍数”的なありきたりの政策になる事は必至だろう。

 

こうした政治的混迷を打開する必要があるのだが、こうしたカオス的状況の交通整理をする仕組みが無い。

ドイツやフランスの場合も多党乱立で政局が混迷しているが、彼国には『大統領』という存在があるのだ。

 

政治的混迷を打開する為に特定の政党に連立政権を促したり出来る。政治を停滞させない交通整理をする。

日本には国家元首に近い存在として『象徴天皇制』があるが、政治的発言は出来ない存在になっている。

 

彼国の『大統領制』はそれまでの国王制が民主的に選挙で選ぶ形態に変わったもので、国民を統治してる。

彼国の『大統領制』は米国の大統領制とは違う。直接に政治には関わらず政治を滞らせない役割を持つ。

 

米国の大統領制は既に破綻している様に思える。米国の『二大政党制』も破綻している様にしか見えない。

二大政党の「民主党」と「共和党」は“極左的革新”と“伝統的保守”とに完全に分断してしまっている。

 

今の米国は何か政策を実施しようとすると、国民の半分が“反対”するという分断した構造になっている。

米国に於いても二大政党以外の“第三の政党”の出現や、国民の権威的存在たる“大統領制”が必要では。

 

日本の話に戻る。今後の日本でも“多党乱立による混迷”は予想される。これを打開する仕組みが必要だ。

経済にとって政治的停滞は許されない。どうだろう日本でも民主的な『大統領制』を考えても良いのでは。