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3DCG ”ATD-X Shinshin”


CG「ステルス戦闘機『心神』」

 Ark Pilot の新作です。

 防衛省で開発中の国産の第5世代ステルス戦闘機です。
 正式名称は先進技術実証機(Advanced Technological Demonstrator-X, ATD-X)
 今年、初飛行試験の予定と聞いています。

 現時点では、1/5スケールモデル試験機(無線操縦)での飛行試験を行っています。
 また、実物大RCS試験模型をフランスにある試験装置でステルス性能の実証実験を行っていて、中型の鳥よりも小さく昆虫よりも大きくレーダーに映るレベルで『F-22』とほぼ同性能を得ているということです。
 ステルス性能を決めるのは機体の形状デザインとレーダー波吸収塗料の性能です。このうち後者は元々日本の得意とする分野ですね。
 
 初飛行試験を行う『心神』は全長が約14mで、『F-22』の18.92mに比べてかなり小さいものです。
 この為かエンジンの推力が『F-22』の約16tf(アフターバーナー)に対して約10tf(アフターバーナー)とかなり小さく、最高速力で問題がありそうです。
 この点『F-35』は単発エンジンですが推力が約19tf(アフターバーナー)もあり、『心神』の2倍もありまるで『ゼロ戦』と『F-6F』の差なわけです。
 因みに『F-22』の最大速度はマッハ2.4で『F-35』はマッハ1.5~1.7です。

 空自の次期主力戦闘機として最有力候補である『F-35』は単価が100億円を軽く超える見通しで、国産戦闘機への期待はこのコストという点が大きくランニングコストまで考えると『心神』への期待は小さくないものがあります。
 米軍の国防政策が極東アジアへシフトしたことで『F-22』の空自への配備の可能性も残っていて、この辺はまだ少し流動的なのだと思われます。

 この『心神』へ搭載が予定されている装備には、機体に張り付ける薄いレーダーである〝スマートスキンセンサ〟と〝アビオニクス〟があります。
 また、『心神』には『F-22』と同様に〝推力偏向ノズル〟が装備され、従来機では不可能だった姿勢での飛行や急激な進路変更などが行えます。

 『心神』は2013年までに実用レベルまでの完成が予定されているようですが、例の〝事業仕分け〟の対象になってしまい遅れが心配されます。
 既に中国では試験飛行の段階に入ったようで、ステルス性能やアビオニクス等のレベルは分かりませんが、空母の建造と相まって相当の警戒を要するに値します。

 ここで、このCGの『心神』のモデルについてです。
 実際の『心神』ではキャノピーにF-1支援戦闘機のものが使われていますが、このモデルでは『F-22』などと同じ雨滴型キャノピーになっていてこの付近の形状が若干異なっています。
 
 さて、かつて名機『ゼロ戦』を作ったのと同じ三菱重工が手掛ける『心神』は、果たして〝名機〟に値する戦闘機に仕上がるのでしょうか。
 



ホームページでの掲載ページ:http://www.geocities.jp/ming_sunfield/



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