自民党の田村耕太郎参院議員が離党 |
野党転落後初、田村氏の離党…谷垣執行部に痛手 自民党の田村耕太郎参院議員(鳥取選挙区)(46)は18日、「自民党にとどまっても展望はない」とし、離党届を提出した。 当面、無所属で活動する意向だが、民主党との連携にも含みを残している。野党転落後、自民党の国会議員が離党したのは初めてで、反転攻勢を目指す谷垣執行部にとって痛手となった。 田村氏は2002年参院補選で初当選。来年の参院選で3選を目指し、鳥取県連も11月に公認を申請していた。 田村氏は18日、国会内で記者会見し、「県連が一丸となって戦えない」と、参院選体制を巡る県連内の摩擦を離党理由に挙げた。鳥取県連では一時、田村氏への党員による信任投票を実施する案が浮上し、その際、田村氏がブログで、党員の支持を基盤とする選挙を「大いなる時代錯誤」と批判し、謝罪要求が出る騒ぎになっていた。大島幹事長は18日の記者会見で「それほど影響力のある人ではなく、動揺はない」と強調した。執行部は、田村氏に除名も含めて厳しく対処する方針だ。 自民党は1993年に下野した際、現在の石破政調会長を含め離党者が続出し(石破氏はその後、復党)、谷垣執行部でも結束力に疑問符が付いた形だ。しかも、鳥取は「ポスト谷垣」の呼び声もある石破氏の地元。石破氏は18日、「極めて残念で悲しい」と語ったが、田村氏を引き留める動きは見せなかったとされ、指導力不足も問われそうだ。 同党は、さらに離党者が出ることを警戒している。執行部は来週、約20選挙区で公認決定する方向だが、参院幹部は「公認が出ても、どうなるかわからない議員はいる。田村氏の離党は序の口かもしれない」と語る。 一方、田村氏の離党は、参院の与党の勢力バランスに影響する可能性もある。田村氏が民主党会派入りした場合、同会派は121人となり、社民党の協力がなくても採決で過半数に届くからだ。民主党内には「鳥取は新人擁立が固まっており、田村氏を比例選擁立で引き込む手もある」との声がある。田村氏も記者会見で「これからいろんなことが起こる。あらゆる選択肢を検討したい」と語った。 (2009年12月18日21時55分 読売新聞)
米海兵隊の普天間移転問題などで迷走する鳩山政権だが、その最大の理由は参院で単独過半数を獲っていないことにある。
参院での過半数は121議席だが、現在の民主党会派は120議席なのである。
参院で過半数を持っていないと議案の殆どが可決されず国会が空転してしまうことは、自民政権下で経験していて周知のことである。
このため参院で5議席を有する社民党の影響力が、キャスティングボードを握ることになってしまい過大になっているとも言えるのでる。
このため参院で5議席を有する社民党の影響力が、キャスティングボードを握ることになってしまい過大になっているとも言えるのでる。
そんな中、飛び出して来たのがこの「自民党の田村耕太郎参院議員が離党」のニュースなのである。
もしも、田村議員が民主党会派に移った場合、それだけで参院の民主党会派は過半数の121議席に達するのである。
もしも、田村議員が民主党会派に移った場合、それだけで参院の民主党会派は過半数の121議席に達するのである。
田村議員は次期参院選では無所属で出馬すると見られているようだが、一部には民主党の比例区から出馬するとの噂もあるようである。
もしそうだとすれば、既に現時点で、民主党会派が実質的に参院の過半数を押さえたことに等しい。
もしそうだとすれば、既に現時点で、民主党会派が実質的に参院の過半数を押さえたことに等しい。
ニュースなどを見ていると、この件があまり大きく報道されていないので不思議に思っている。
普天間移転問題でも強い決断が出来なかった鳩山政権が、既に、社民党の影響を受けずに様々な決断が出来る状況にあるのではないだろうか。
普天間移転問題でも強い決断が出来なかった鳩山政権が、既に、社民党の影響を受けずに様々な決断が出来る状況にあるのではないだろうか。
民主党は、言うまでも無く、参院での単独過半数を獲得するべくあの手この手の多数派工作に動いている筈である。
今後も、田村議員の他にも参院で自民党からの離党者が出る可能性があり、田村議員を見て雪崩を打つ可能性もあるのかも知れない。
今後も、田村議員の他にも参院で自民党からの離党者が出る可能性があり、田村議員を見て雪崩を打つ可能性もあるのかも知れない。
田村参院議員の自民党離党というニュースは、鳩山政権の安定基盤としての政局にとって極めて大きな出来事なのである。
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