高橋洋一氏が窃盗、書類送検での疑問

小泉政権ブレーン・高橋洋一教授を窃盗容疑で書類送検

3月30日16時55分配信 読売新聞

 警視庁練馬署は30日、温泉施設のロッカーから財布や腕時計を盗んだとして、元財務官僚で東洋大教授の高橋洋一容疑者(53)を窃盗容疑で書類送検した。

 同署幹部によると、高橋容疑者は24日午後8時ごろ、東京都練馬区の温泉施設「豊島園庭の湯」の脱衣所で、区内に住む男性会社員(67)が使っていたロッカーから、現金約5万円が入った財布や、数十万円相当のブルガリの高級腕時計を盗んだ疑い。ロッカーは無施錠だったという。

 男性の通報で駆けつけた同署員が調べたところ、防犯カメラに高橋容疑者に似た男が写っていたため、浴場から出てきた高橋容疑者に事情を聞くと、盗んだことを認めたという。調べに対し、高橋容疑者は「いい時計だったので、どんな人が持っているのか興味があり、盗んでしまった」と供述しているという。

 逮捕しなかった理由について同署は「証拠隠滅の恐れがないと判断したため」としている。

 高橋容疑者は小泉政権で竹中平蔵・元総務相のブレーンとして郵政民営化などを推進。安倍政権では内閣官房参事官として公務員制度改革の青写真を描いたが、2008年3月に退官。「さらば財務省!官僚すべてを敵にした男の告白」などの著書がある。東洋大は「教育に携わる者として許し難いことであり、厳正に処分を行いたい」としている。  

 <聞いてあっけに取られた事件である>

 テレビなどで著名な高橋洋一氏(元財務官僚・東洋大教授)が窃盗容疑で書類送検されたというニュース。
 東京都内の温泉施設「豊島園庭の湯」の脱衣所で、数十万円相当のブルガリの高級腕時計などを盗んだ疑いとある。

 このニュースをネットで読んだときに、最初に思ったのは「まさか?」である。
 正直なところ、現在大学教授をしている人がこんな盗みをするだろうか、なのであった。

 高橋洋一氏というと、小泉内閣において竹中平蔵大臣の補佐官、安倍内閣において内閣参事官を歴任した人物である。
 また、『霞が関をぶっ壊せ』(東洋経済新報社、2008年)や、『脱藩官僚、霞ヶ関に宣戦布告!』(江田憲司共書、朝日新聞出版, 2008年)など、霞ヶ関改革に熱心なことでも知られており、「官僚国家日本を変える元官僚の会」の発起人をしたりしている。
 最近では「政府紙幣」の発行を唱えたりしていた。

 調べに対し、高橋洋一氏は「いい時計だったので、どんな人が持っているのか興味があり、盗んでしまった」と供述しているのだという。
 だが、こんな近所の銭湯に鍵も掛けずに高級時計を置いた人がいたり、大学教授が防犯カメラの前で盗みをしてしまったりと不思議な点が多い事件でもある。


 <この種の事件は意外に多いと思う>

 この事件は僕に、経済学者の「植草一秀」氏が手鏡でスカートを覗いたとして痴漢逮捕された事件を思い起こさせた。
 植草一秀氏が痴漢逮捕されたのは、彼が「りそな銀行をめぐるインサイダー取引」を記事にしていたときであった。

 高橋洋一氏の場合、公務員制度改革で「霞が関をぶっ壊せ」と活動していて、また、反日本銀行的に「政府紙幣」の発行を唱えていたのであった。

 しかし、この2つの事件を関連づけるのは、ちょっと突拍子も無く、無理があるのではないかと思われる方も多いのではないかと思う。

 僕はこうした事件を、過去のブログの中で何度か分析的に書いているが、それらにはある共通の着眼点が存在していると思うのである。
 もしかしたら単なる偶然なのかも知れないが、あまりに重なっているので、一度整理して置くべきだとも思っていた。

 それらは、「反霞ヶ関、反政府、反米国、反ロスチャイルド」という立場の人々の身に起こっている、軽犯罪での逮捕から自殺や殺人までの事件である。
 以下、それらを列挙してみる。


 ◎りそな銀行の国有化に絡むインサイダー取引疑惑
(元厚生次官宅連続襲撃事件の犯人が自首? URL: http://blogs.yahoo.co.jp/ming_sunfield/37235344.html)

 小泉政権の2003年5月17日、破綻の危機にあったりそな銀行は「破綻処理」から一転して「救済」された。
 このとき、りそな銀行の株価は猛反発して急上昇した。そのとき大儲けしたのは、外資系ファンドであったと伝えられているのである。
 この件では、外資系ファンド、国会議員、政権関係者がインサイダー取引に関わったという疑惑があるのだがうやむやにされているのだという。

 この件の後、りそな銀行の政治献金が10倍になっていることを記事にした、朝日新聞記者の「鈴木啓一」氏が東京湾で自殺死体で浮かんで見つかった事件がある。

 また、このインサイダー取引を記事にした経済学者の「植草一秀」氏が手鏡でスカートを覗いたとして痴漢逮捕された事件がある。
 植草氏は女性からの被害届けも無く、警察官の尾行によって見つかったとされ証拠も無いまま起訴されている。

 それから国税局の「太田調査官」も、このりそな銀行の脱税問題を調査中に手鏡でスカートの中を覗いたとして痴漢容疑で逮捕されている。

 まだある、「平田公認会計士」がりそな銀行を監査中に自宅マンションから転落死した事件がある。


 その他同様な事件は沢山あって、書くのも大変だし読むのも大変であるので、以下に項目だけを列挙することとし、詳しくはそれぞれの参照ブログ記事を読んで頂きたい。


 ◎9.11テロの真相に関わる2つの自殺
(元厚生次官宅連続襲撃事件の犯人が自首? URL: http://blogs.yahoo.co.jp/ming_sunfield/37235344.html)

 ◎石井紘基議員の爆弾質問前日の殺害
(元厚生次官宅連続襲撃事件の犯人が自首? URL: http://blogs.yahoo.co.jp/ming_sunfield/37235344.html)

 ◎読売新聞石井誠記者変死事件
(元厚生次官宅連続襲撃事件の犯人が自首? URL: http://blogs.yahoo.co.jp/ming_sunfield/37235344.html)

 ◎ロッキード事件
(民主党小沢代表の秘書逮捕(2) URL: http://blogs.yahoo.co.jp/ming_sunfield/39245743.html)

 ◎堀江貴文氏と村上ファンド社長の東京地検による逮捕
(民主党小沢代表の秘書逮捕(2) URL: http://blogs.yahoo.co.jp/ming_sunfield/39245743.html)

 ◎中川大臣のG7会見での泥酔疑惑事件
(中川大臣のG7会見での泥酔疑惑? URL: http://blogs.yahoo.co.jp/ming_sunfield/38896873.html)

 ◎小沢民主党代表の秘書逮捕事件
(霞ヶ関、民主党を潰し人事権を確保する URL: http://blogs.yahoo.co.jp/ming_sunfield/39570031.html)

 以上、様々な事件を列挙したが、これらに共通することは「反霞ヶ関、反政府、反米国、反ロスチャイルド」という立場である。

 この種の事件をこの様な枠で整理してしまうことに、疑問や躊躇を覚える方も多くおられるのではないかとも思う。
 しかし、こうした事件があまりにも多いのと、上述の立場での反対勢力の活動を阻止する効果が根こそぎと思える程に大きいのである。

 ただ、あくまで僕の推理の世界でのものなので、読み流して頂いても結構である。


 <高橋洋一氏の場合>

 そこで高橋洋一氏の場合なのであるが、霞ヶ関制度改革を唱える中心人物なのであるから、反霞ヶ関、反政府の立場は明解である。
 だが、僕の解釈は少し違っている。

 霞ヶ関も日本政府も、このスパイ小説まがいのことをするとはとても考えられないのである。
 この様な工作をするとなると、真っ先に思い浮かぶのはCIAなどを持つ米国なのである。

 前にも書いたが、米国はロスチャイルドなどのユダヤ系巨大財閥の財力の影響抜きでは考えられない国である。
 大統領選挙などでは、彼らの支持抜きでは立候補さえ許されないのではないだろうか。

(参照ブログ記事→ ヴェニスの商人の末裔たち URL: http://blogs.yahoo.co.jp/ming_sunfield/25472727.html)

 だから、終局的に「ロスチャイルド財閥」の影響下での出来事というのが結論なのである。
 即ち、ロスチャイルド財閥の政府紙幣発行に対する妨害行為というものである。

 僕は以前に「中川大臣のG7会見での泥酔疑惑?」の記事で、これがロスチャイルド財閥の政府紙幣発行に対する妨害行為ではなかったのか、という指摘をした。
 今回の「高橋洋一氏の高級腕時計窃盗事件」は、これの第2弾という考え方なのである。

(中川大臣のG7会見での泥酔疑惑? URL: http://blogs.yahoo.co.jp/ming_sunfield/38896873.html)

 下記のブログ記事を読んで頂ければ分かるが、ロスチャイルド財閥は世界各国の中央銀行(日本なら日銀)で紙幣を発行すると利益を上げる仕組みを作っている。


 つまり、その紙幣発行の際に担保として発行する国債は、各国政府がロスチャイルド財閥から融資を受けるのと同じで、その利子がロスチャイルド財閥の利益になるのである。
 だから、国債を発行させない「政府紙幣」の発行が一般化したりした場合、ロスチャイルド財閥の利益が大きく損なわれることになる理屈となる。
 
 高橋洋一氏は「政府紙幣」の発行論者であり、この未曾有の経済危機で効果が大きいと主張していた。
 また、現在のデフレの時期こそ政府紙幣を発行するいいチャンスであると説いていた。

 もしも、今、日本で政府紙幣を発行することで経済危機を脱するようなことになったら、おそらく、世界中の国で同様に政府紙幣を発行することになるかも知れない。
 そうなると、ロスチャイルドの中央銀行を経ない紙幣の発行が、一般化し定着してしまうことになるかも知れないのである。

 ロスチャイルド財閥がこのことを防ぐ目的で、「中川大臣のG7会見での泥酔疑惑」や、今回の「高橋洋一氏の高級腕時計窃盗事件」が起きたという考え方なのである。
 政府紙幣発行を検討している日本政府の中川大臣の信用を落とし、政府紙幣発行の推進論者高橋洋一氏の信用を無くすことで、ある意味見せしめ的に政府紙幣発行の妨害をしたということなのである。

 高橋洋一氏は窃盗で書類送検されており、東洋大学は厳しい処分をすると言っていることから、大学教授を失職する可能性がある。
 そうなると、彼の今後の「霞ヶ関改革」などにも影響して来るのは避けられないのだと思うのである。