民主・小沢代表が胡錦涛主席と会談 |
民主・小沢代表が胡錦涛主席と会談 12月7日20時45分配信 産経新聞 【北京=斉藤太郎】中国訪問中の小沢一郎民主党代表は7日、北京市内の人民大会堂で胡錦涛国家主席と会談した。会談の冒頭、胡氏は民主党と中国共産党の定期協議について「両党、両国、両国民の相互信頼と友情を深め、戦略的互恵関係に役立つと確信している」と表明。小沢氏は謝意を表した。 さらに小沢氏は「両国の友好、友情を深めることは人類史的な意義がある。力の及ぶ限り努力したい」と述べた。これに対し、胡氏は「対話と協議を通じて両国関係をさらに戦略的に押し上げたい。(民主党との)『交流協議機構』の役割はさらにレベルを充実させたい」と応じ、民主党との関係を重視する姿勢を示した。 また胡氏は「両国のハイレベルな交流が進んでいるのを大切にしたい。環境保全、エネルギーなどグローバルな挑戦に役立つ」と指摘。そのうえで「安全、防衛面でも対話を進める。朝鮮半島の核問題では両国で強い連携が進んでいる。平和を擁護する共同責任を持っており、和すればメリットがあり、戦えば共に損する」と述べた。 小沢氏は「アジアは政治思想、システム、教育、経済発展の状況が違う。そのアジアが平和で豊かになるための要が日中関係だ。胡主席が(そのための)偉大なリーダーになるのを祈念する」と話した。 会談には、民主党の羽田孜元首相、菅直人代表代行、山岡賢次国対委員長のほか、田中真紀子衆院議員(無所属)が同席した。 胡氏との会談に先立ち小沢氏は同日、北京市内のホテルで、中国共産党の次世代のリーダーと目される李源潮中央組織部長とも会談した。 また、第2回交流協議機構の会議が開かれ、菅氏は「民主党(政権)であれば、両国がさらに信頼関係を築いていける」と語った。
この民主党訪問団による胡錦涛国家主席との会談は、政府や外務省とはまったく別ルートでの日中の交流協議の場である。日本の2大政党制化を意識させる出来事である。
胡錦涛国家主席は、激しい反日運動を繰り広げた華国鋒前国家主席とは違って、日中友好を重視する姿勢が見られる。ただ、まだ華国鋒前国家主席とその一派は勢力を持っているとも言われる。
上の報道文での胡錦涛国家主席の発言の中で、
「(交流協議機構が)環境保全、エネルギーなどグローバルな挑戦に役立つ」
「(日中が)和すればメリットがあり、戦えば共に損する」
という部分に注目したい。
また、小沢代表の
「アジアが平和で豊かになるための要が日中関係」
という考え方は、政党とかを抜きにしても、これからの日中、アジアにとって根幹をなす重要な部分であると考えるのである。

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