新型潜水艦やステルス機の記事から

新鋭潜水艦「そうりゅう」進水 神戸

12月5日17時4分配信 産経新聞

 海上自衛隊の新型潜水艦「そうりゅう」(2900トン)の進水式が5日、神戸市中央区の三菱重工業神戸造船所で行われた。従来の「おやしお型」(2750トン)を上回る新型艦の1番艦で、平成21年3月に自衛隊に引き渡され、配備される予定。

 艦名は第二次世界大戦時の空母「蒼龍」に由来。全長84メートル、幅9・1メートルで魚雷発射管6門を装備。日本の潜水艦では初めて「スターリング機関」を搭載し、従来型より隠密行動がとれるという。

 式典では関係者ら約200人が見守るなか、吉川榮治・海上幕僚長が支鋼を切断すると、船台から黒い艦体が海面に向かってゆっくりと沈んでいった。  
  

 スェーデン製のスターリング・エンジンを補助的に搭載した潜水艦ですね。他に、液体酸素タンクを増設などしてAIP(大気独立型機関)を強化しているそうです。
 しかし、あくまでも補助的エンジンで、数週間潜航しっぱなしで活動出来ますが5ノット程度の速力だそうです。いざという時には、蓄電池によるモーター航行に切り替えるわけです。
 ただ、殆ど無音にして無発熱での長期間連続潜航航行能力は、通常機関の従来型よりも遥かに優れていると言えます。原子力潜水艦に比べればもっと遥かに探知しにくいですね。
 おそらく、現在、米国にスェーデンから貸与されている、元祖スターリング機関潜水艦の情報なんかも入っているのかも知れません。

 これから、2番艦、3番艦も就航するのでしょう。
 しかし、これからは、やはり「燃料電池式潜水艦」だと思われます。同じ、数週間の連続潜航航行でも、こちらはモーターで駆動します。
 既に、ドイツでは燃料電池式潜水艦の建造が始まっています。
 日本でも、自動車メーカーなどでの技術の転用で実用化出来ると思いますし、逆に新たな燃料電池技術の進歩の期待も持てます。

 ついでに、ついこの間には「ヘリ搭載護衛艦(DDH)」が進水しました。
 名前は駆逐艦ですが、名前だけで、実は大きさが13500トンで重巡洋艦、中身は完全なヘリ空母です。
 ただ、甲板が熱に弱くなっていて、ハリアーのような垂直離着陸機、或いはF-35(VTOL型の)は搭載出来ません。

 また、今日の別の紙面に載ってましたが、日本でもステルス機の開発を始めるのだそうですね。名前が「心神」だそうです。
 ステルス機は、ロシアや中国では既に開発が始められてるのだそうです。
 ただ、日本のは、F-22を買うための当てつけのような感じもします。

 アジアに於ける中国の台頭や、ロシアの復活、そして米国の衰退など、日本にとって海防は重要になります。その上で、対等な友好関係や経済協力、そしてアジアの平和と発展があるのだと考えます。
 
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