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Vue 6 Infinite

 昨日、先日注文していた3DCGソフト「Vue 6 Infinite」が宅急便で届いた。
 今まで使用していた「Vue 5 Esprit」からのバージョンアップ版ということになる。Vueシリーズには Infinite、ProStadio、Esprit、Easelというグレードがあり、それぞれ価格が違っていて性能にも大きな差がある。
 今回の僕のバージョンアップは、「Vue 5 」から 「Vue 6 」 へのアップグレードと、「Esprit」から「Infinite」 へのサイドグレードを一度にしたことになる。

 性能の差は歴然である。上の絵は試しに制作してみたものなのだが、仕上がりにはこれまでとは凄い違いがある。

 まず、「EcoSystemペイント」。これまでの「Vue 5 Esprit」には「EcoSystem」自体がついていなかったのだが、それを更に使い易くしたものらしい。
 大量の樹や物を簡単に配置出来るシステムなのだが、この絵でも「こんなに沢山の樹が植えられた」と驚くばかりである。
 これまでは樹の一本一本をかなり気を使いながら植樹したものであった。しかもこんなに沢山配置すると、PCのメモリに負荷がかかり「メモリの許容オーバー」のコメントが出て来たものである。

 次に、「スペクトラル大気」である。雲の感じが全然違う。体積を持った雲の、厚みと影の表情が実にリアルである。
 これまでの雲は平面的であったり、表面に変な影が出来たりしたものである。
 また、上の絵の森林の中の霧も凄くリアルなのに驚かされる。

 それから、「リアルな風やそよ風の描写」である。何と、木の葉や草が風になびくのだ。
 何度か設定を変化させてレンダリングをしてみたが、その度に木の葉や草の位置や形が違っていた。
 上の絵を見て欲しい。丁度、カメラのシャッター速度を遅くしたときのような木の葉「ブレ」が見て取れると思う。凄いと思った。

 兎に角、驚嘆のしっぱなしである。「Vue 6 Infinite」恐るべし。
 上の絵では光源にちょっとひと工夫はしてあるのだが、これと同じ絵をこれまでの「Vue 5 Esprit」で描こうとしたら相当大変だと思うのである。いや、まず不可能ではないだろうか。

 しかしである、こんなに簡単に「Vue 5 Esprit」での絵を凌駕してしまうものが描けてしまってよいものだろうか。今までの「Vue 5」は何だったのだろうとさえ思えてしまうのである。
 あまり努力しないでよいものが描ける、これは甘えにはならないだろうか。
 ここは「Vue 6」によって基準点が高くなったのだと理解すべきではないだろうか。
 だから、安易な作品は、譬え「Vue 5」のレベルを超えていても、控えたいとも思うのである。「Vue 6」にはそれに相応しい作品のレベルがあるとは言えないだろうか。
 例えばF1マシンがそうである。進化した速いマシンは、その進化したマシン同士で競い合うのである。つまり、進化したマシンのレベルだけ基準点が高くなるだけなのだ。

https://livedoor.blogimg.jp/arkpilot/imgs/3/b/3b870f0c.gif

 ところで、今回の「Vue 6 Infinite」へのバージョンアップは高額な出費になってしまった。

 「e-on社」からの案内では、「Vue 5 Esprit」から「Vue 6 Infinite」へのサイドグレード費用が 80850円となっていた。「Vue 6 Infinite」の新規版の価格は 105000円であるから、従来からの「Vue 5」ユーザーには優しい優待バージョンアップなのだと一見思えるのである。
 ところが気づいたのだが、「Vue 5 Esprit」から一旦「Vue 6 ProStadio」にサイドグレード(費用 33600円)してから、更に「Vue6 Infinite」にサイドグレード(費用 43050円)すると合計で 76650円で同じバージョンアップが出来るのである。
 直接バージョンアップするよりも4千円以上も安く済むのである。この辺は価格の設定に問題ありではないだろうか。

 更にである、「Vue 6 Infinite」の新規版は 105000円なのだが、小売店によって実際の販売価格にばらつきがあるようで、僕が調べた最も安い価格は 74790円だったのである。
 勿論、僕はこの価格で手に入れたのだが、これだとメーカーの「Vue 5」ユーザーへの「優待バージョンアップ価格(80850円)」よりもずっと安いのである。
 これでは既ユーザーに向けた「優待」の意味が無い。「Vue 6 Infinite」の新規版の方が安く買えるのである。
 この辺はやはり製品の価格設定に問題があるような気がしたのである。 
 
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 今回、僕は「Vue」のバージョンアップと一緒にPCのメモリの増強を行った。
 というのは、「Vue 6 Infinite」の動作環境のスペックが厳しいためである。

 <Vue 6 Infinite の動作環境>
 CPU:2GHz以上のIntel Pentium Ⅲ以上、メモリ:1GB以上(2GB以上を奨励)、ビデオカード:NVIDIA Quadro/GeForce、ATI RADEON 9x00

 ところが僕のPCは CPU:1.9GHz Intel Pentium Ⅳ 、メモリ:384MB、ビデオカード:NVIDIA GeForce6600(256MB)だったのだ。明らかにスペックを満たしていない。これではWindows Vistaも動かせない代物である。
 
 PC自体は最新のスペックのものに買い換えるつもりでいる。しかし、ソフトとかのWindows Vistaへの対応が落ち着く時期を待っている。2年くらい掛かるかも知れない。
 そこで今回は、メモリの増強のみにしたのである。
 しかしメモリだけでも、1GB分(256MB×4枚)をまともに新品で揃えたら8万円近くも掛かるのである。で、今回は間に合わせであるのだから、Yahooオークションで入手したのである。1GB分のメモリ(256MB×4枚)で1万円ちょっとであった。

 まあ、新しいPCを買うまでの繋ぎといった感覚である。
 今のところ「Vue 6 Infinite」は問題なく動いているようだが、その内、複雑な構図なんかでうまく動かなくなるのだろうとは覚悟している。

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