Maestro passes away

CG : Maestro passes away

 

 

昨日、ニュース速報が流れ「小澤征爾」さんが亡くなられた事が伝えられた。続いて彼の足跡が紹介される。

ベルリン、パリ、ロンドン、ニューヨーク、北京と世界各地から偉大な世界的指揮者への追悼が発信された。

 

彼より以前に世界のクラシック音楽界から尊敬を受ける日本人、或いは東アジアの指揮者は存在しなかった。

アジア人が西洋音楽を理解し演奏など出来ないというそれまでの常識を打ち破りその世界の頂点に君臨した。

 

カラヤンを師事し地位を確立。僕が知っている「小澤征爾」さんはボストン交響楽団の音楽監督時代の彼だ。

彼の指揮はカラヤンと同じ様に曲の出だしを“一聴して”分かる程に個性が際立つ。躍動感と緻密さがある。

 

まるで交響楽という大河の流れをリアルに見て、水の流れの音やハーモニーの変化を聴いて楽しむかの様だ。

彼の音楽性を文章で書ける程に僕の音楽の知識はない。だが、一聴して「小澤征爾」の音楽なのだと分かる。

 

近年の「小澤征爾」さんは更に円熟味を増していたと感じる。例えばアルゲリッチとのピアノ協奏曲の共演。

ベートーヴェンピアノ協奏曲第2番などはまるで別物の協奏曲の様で“第6番”と言える程の聴こえ方になる。

 

こうした高みの境地に至った指揮者は世界に何人居るだろう。「小澤征爾」さんの死は惜しまれてならない。

「小澤征爾」さんは世界に誇れる日本人指揮者でした。ご苦労様でした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。


上掲のCGは自作のCGフィギアによる「小澤征爾」さん(70代の頃の)のポートレートです。