「村治佳織」のアルバムを偶々見つけて聴いている。ジャケット画像を眺めていてこういう事は時々ある。
アコースティック・ギターのソロ演奏で、実に素晴らしい。原音源は96kHz/24bitのハイレゾ録音である。
僕のパソコンオーディオではこれが自動的に384kHz/24bitに変換され更に高音質で鳴らして聴かせてくれる。
このままでも良い音色だ。だが、僕はこれをPCMではなく原音源をDSD256に変換して聴く術を知っている。
“術”と書いたのは、PCMの384kHz/24bitよりもDSD256(11.2MHz/1bit)の方が音が良いという経験である。
特に“アコースティック”な音色の場合が際立っている。中低音の音が濃密になり響きが豊かになる感じだ。
「うーん、実に素晴らしい!」のだ。アコースティック・ギターのこのアルバムは秋のこの季節に相応しい。
聴いていて気付いたのだが「坂本龍一」の『Merry Christmas Mr. Lawrence』が入っていて再感動した。
さて、最近日本や米国、ヨーロッパで“LPレコード”が復活し人気を集め売り上げを伸ばしているという。
“Hi-Resの時代”になぜっ?て思うのだが、斯く言う僕にもその心当たりがあるのだ。LPには魅力がある。
レコード盤に針を下ろす時のワクワク感、ジャケットの芸術的な絵もそうだ。所有欲を満たしてくれる。
音にしてもそうだ。CDのクリアだがあの薄っぺらな音に対してLPの音は濃密な感じがして実在感がある。
“LPレコード”の価値の見直しと復活は理解出来る。だが、僕がその世界に戻るかというとそうではない。
音質に関して僕は、MP3 < CD < LP < PCM < DSD という見解を持っている。DSDはLPの遥かに上である。
普段、ラジオやMP3を聴いている人々にとってはLPレコードの音の方が良いと感じるのではないかと思う。
本格的な“オーディオ装置”で聴き比べると両者の差は歴然とするだろう。LPレコードは満足する音質だ。
僕は“CD”という規格は中途半端でコストとの“妥協の産物”であったと思う。薄っぺらな音になった。
再生装置のコストを考えると普及させるにはCDの44.1kHz/16bitという規格まで下げざるを得なかった。
現在ではHi-Resの再生装置が普及している。人間の聴力を越えるとされるが、実際に良い音で聴こえる。
Hi-ResにはPCMとDSDの2つの方式があるが、個人的にだが明らかにDSD方式の方が高音質だと思う。
PCM方式はデジタルっぽい音に感じる。一方、1bitのDSD方式はアナログ的な味わいも感じられるのだ。
ヴァイオリンやギターの胴鳴りの音までリアルに聴こえて来る。そう感じながらアルバムを聴いている。
01 Gibb, Gibb, Gibb- How Deep Is Your Love
02 Mancini- Moon River (from Breakfast at Tiffany’s)
03 Trad.- Romance (from Jeux interdits)
04 Morricone- Gabriel’s Oboe (from The Mission)
05 Morricone- Love Theme (from Cinema Paradiso)
06 Muraji- Bagamoyo
07 J.S. Bach- Cantata BWV 147 ‘Herz und Mund und Tat und Leben’- Chorale ‘Jesus bleibet meine Freude’
08 Debussy- Preludes, Book 1- 8. La Fille aux Cheveux de Lin
09 Lennon, McCartney- Michelle
10 Lennon, McCartney- Yesterday
11 Hisaishi- Merry Go Round of Life (from Howl’s Moving Castle)
12 Rota- A Time for Us (from Romeo and Juliet)
13 Myers- Cavatina
14 Sakamoto- Merry Christmas Mr. Lawrence
15 Tarrega- Recuerdos de la Alhambra
16 Kanno- Hana wa Saku
17 Webber- Memory (from Cats)
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