“弾丸応援ツアー”というのがあります。ベガルタ仙台のアウェー応援を日帰りでやる高速バスツアーです。
これに参加して「等々力」へ行った時のことでした。試合は残念ながら負けました。その帰りでの出来事です。
敗戦の空虚感の中で競技場を後にします。大勢のサポーターの中の流れの中に居ました。殆ど川崎サポです。
只々、歩いていました。そして、暫くして気付いたのです。「ここ何処だろう?」「ツアーバス何処だろう?」
と、その時、ぬかるみで足が滑って転んでしまった。今日は雨が降っていたのだ。しかし辛うじて踏ん張った。
とっさに両手をぬかるみの地面について、何とか服が汚れるのは防いだ。しかし、両手が泥だらけになった。
都会の真ん中でみっともない。暫く歩くと公衆トイレがあったので、そこで手を洗う事が出来て助かった。
でも「ここ何処だろう?」試合が終わったのが午後9時なので辺りは真っ暗だった。集合時間が過ぎている。
“帰りのツアーバスに乗り遅れた”試合は負けるし最悪の展開だ。「どうやって帰ろう?」迷子になってる。
以前に等々力へ電車で来た事があって、その時は最寄りの「武蔵小杉」駅を使った。東京まで電車で行こう。
駅があった。そこは「武蔵中原」だった。歩き疲れてたのでそこから電車に乗り「武蔵小杉」で乗り換えた。
最終の新幹線はもう無いだろう。新宿から“夜行高速バス”で帰る事にした。まだ「バスタ」が出来る前だ。
新宿をぶらぶら歩いていると、スマホが鳴った。応援バスツアー添乗員の「ベガルタ課長」さんからだった。
「〇〇さん、どうしました?」「今、何処ですか?」「迷子になって....今、新宿で夜行バスで帰る所です」
何度も電話を入れてくれていたらしい。スマホをバックパックに入れていたので気が付かなかったらしい。
さっき転んだ時だ、スマホを落としてしまい洗って手拭いにくるんでバックパックにしまって置いたのだ。
どうやら1時間近くも待っていてくれていたそうである。「すみません」と謝った。今はもう東北道らしい。
「ベガルタ課長」さんも“置き去り”にしたので心配していた様だ。「お弁当を食べてしまっていいですか」
首都圏のツアーでは「崎陽軒シュウマイ弁当」が付く。“食い損ねた”と思った。2箱食う人が居るらしい。
2箱と言えば、以前、駅弁を3箱食っている人を見た事があった。その人物は「ハモン・ロペス」選手だ。
試合後の大宮駅で新幹線を待っていた時だ、ベガルタの選手一行と一緒になった。この時も試合は負けた。
ハモンがガツガツと駅弁を3箱食べていたのだった。日本の駅弁が旨いらしい。しかし彼は凄い大食漢だ。
傍に「ウィルソン」が居たので頼んで写真を撮らせてもらった。ホームまでエスカレーターでも一緒だった。
おっと、今回は帰りのツアーバスに乗り遅れて新宿に居る。最終バスのチケットが取れた。宮城交通だった。
普段は乗らない様な豪華なバスだった。3列シートでカーテンで仕切られた完全個室の座席は快適だった。
ベットの様なリクライニングシートだった。悪いが、ツアーバスの狭い座席とは雲泥の差の快適さだった。
ぐっすり眠って(3分で寝付けるのが特技)仙台駅前に着いたのは朝の4時過ぎだった。雪が降っていた。
4月だというのに、この日は大雪だった。カーテンが閉まっていてバスでは気付かず。降りて驚いたのだ。
始発電車までは2時間もあり、この寒さなのでタクシーで帰る事に。高級バス代とタクシー代が掛かった。
まったく酷い一日だった。試合は負けるし、帰りのバスに乗り遅れるし、余計な交通費も掛かった。あ~ぁ
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