BuraTamo Selection 01


今回のブラタモリ セレクションは「法隆寺」の成り立ちと歴史について。「浅野里花」アナが初回出演。

番組進行中に「聖徳太子はどんな人だった?」というテーマがあったが、筆者は違う解釈を持っている。

 

「聖徳太子」は実在しなかったと考えている。「蘇我馬子」を歴史から消す為に創作された架空の人物だ。

「聖徳太子」とは「蘇我馬子」の事であり、歴史書の記述もほぼ同世代の人物で没年もほぼ一致している。

 

「仏教振興」「冠位十二階」「十七条の憲法」「遣隋使」「法隆寺創建」は全て「蘇我馬子」の業績だ。

「蘇我馬子」は当時の最高権力者でこれだけの事を行う実力を有していた。天皇になる野望も持っていた。

 

「蘇我馬子」の死去後『乙巳の変』(大化の改新)が起き、蝦夷と入鹿が殺害され蘇我氏が滅ぼされた。

『乙巳の変』というクーデターを実行したのが「中大兄皇子」(天智天皇)と「中臣鎌足」の二人である。

 

「天智天皇」が即位し天皇家が実権を取り戻したが、次の「天武天皇」の時に“歴史書”が編纂された。

『古事記』と『日本書記』である。これまでの歴史書を全て焼却しこの二書のみが正統な歴史書とされた。

 

この『古事記』と『日本書記』の編纂を統括したのが「藤原不比等」で、天武・持統期の最高権力者だ。

実は「藤原不比等」は「天智天皇」が実父で「中臣鎌足」(藤原鎌足)が養父という関係になっている。

 

この二人による『乙巳の変』というクーデターで蘇我氏から実権を奪ったという歴史は消し去りたかった。

『古事記』と『日本書記』には天皇家の権力の歴史が描かれており、「蘇我馬子」の存在は隠したかった。

 

そこで出て来たのが「聖徳太子」という存在の創作である。「蘇我馬子」の業績を全て彼のものとした。

現存する歴史書は『古事記』と『日本書記』だけなので、これが正統な日本の古代史になっているのだ。

 

ブラタモリからはかなり逸れてしまったが、筆者は「法隆寺」を建てたのは「蘇我馬子」だと考えている。

「蘇我馬子」が「聖徳太子」である事を証明するのは今は難しいが、将来、新発見があると期待している。


Soga_no_Umako
蘇我馬子