CG : DSD256 Guarneri Suwanai Bach
諏訪内晶子『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』を予約購入しガッカリしたのを思い出す。
ストラディバリからグァルネリに持ち替えた彼女の最初のアルバムは得意のバッハだ。期待が高まっていた。
ストラディバリで演奏した彼女のアルバムは殆どを持っている。グァルネリの方が相性が良いと思っていた。
『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』とグァルネリで「ヘンリク・シェリング」をよく聴く。
その様な演奏を彼女に期待してしまっていた。そのイメージでそのアルバムを聴いてガッカリしてしまった。
『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』はストラディバリの「ヒラリー・ハーン」盤もある。
「ヘンリク・シェリング」も「ヒラリー・ハーン」も華やかさのある演奏に聴こえる。彼らと対比していた。
「諏訪内晶子」の演奏は地味に感じた。古楽器でも演奏している感じがし、グァルネリは枯れた音に感じた。
しかしそれが昨日、完全に払拭されたのだ。「諏訪内晶子」の「チャールズ・リード」は珠玉の音を奏でた。
FLAC 24bit/192kHz をDSD256 11.2MHzにアップコンバートしたところ、とんでもなく良い音になったのだ。
ヴァイオリンの弦と空気の振動が見える様で、ヴァイオリンの胴鳴りまでが聴こえて来る感じがするのだ。
直ぐ傍で生で聴いているかの様な実在感が伝わって来る。FLAC 24bit/192kHzでの音とは雲泥の違いなのだ。
同アルバムは同時にDSD64 2.8MHz盤も出しているのでこれも試してみた。DSD64 2.8MHz盤の方が高音質だ。
しかし、DSD256 11.2MHzのものはこれらを遥かに凌ぐ高音質である。DSD方式はPCM方式より優れている。
演奏なのだが、『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』の「チョン・キョンファ」盤を購入。
数日前の事なのだが、この演奏の感じ、聴いた事があると思った。この「諏訪内晶子」のアルバムであった。
「チョン・キョンファ」もグァルネリを愛用する。またここで彼女が登場するとは何かの因縁なのだろうか。
ビブラートを極力減らす古式的な演奏スタイルだ。華やかに聴こえる「ヘンリク・シェリング」とは違う。
そして昨日の「デューク・エリントン」のFLAC24bit とDSD128での圧倒的な音質の違いの発見なのだった。
で、諏訪内晶子『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』をDSD256にアップコンバートした。
極上の音だった。高級スコッチを飲んだ感じと表現したら良いか。これが「チャールズ・リード」なのだろう。
Hi-ResはCDよりも遥かに高音質なのであるが、特にDSD方式はアナログ的に音楽を再生するのに適している。
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