CG : After the temperature data falsification incident Jp
<CRU気象研究所の不正の揉み消し>
前回は、国連IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の中核組織「CRU気象研究所」の不正について書いた。
『ホッケースティック曲線』に沿う様に、50年間も観測された地球の平均気温データを改竄していたのだ。
実際には1950年頃以降、気温は『ホッケースティック曲線』から下方へズレ始めていたが、隠していた。
普通なら、こうした大掛かりな不正が発覚したならその研究は全て“アウト”になるが、そうならなかった。
「CRU気象研究所」は実測データに基づく“新ライン”を示し、それがIPCCの総会で了承されたのである。
これは“科学”ではない。どうしても『温暖化CO₂原因説』を正当化させたい巨大な政治的圧力があったか。
<“新ライン”と気温観測地点の変更>
不正が発覚した『ホッケースティック曲線』上のラインと実測気温に基づく“新ライン”は繋がる筈もない。
だから、気温の観測地点を変更したのである。約1万カ所あった気温地点を約5千か所に集約したのである。
ところがこれにもトリックがあった。残った観測地点には“都市部”が多かったのだ。これはどういう事か?
ご存じの様に、都市部ではコンクリート化で“ヒートアイランド現象”が起こり気温の上昇傾向が強いのだ。
<『温暖化CO₂原因説』の根本的な矛盾>
『温暖化CO₂原因説』は『産業革命』以降、人類が排出するCO₂が原因で地球の気温が上昇しているとする。
『産業革命』以降に地球の平均気温が上昇を始めた事を示す『ホッケースティック曲線』を根拠としている。
ところが『産業革命』以前は気温が高かった事が分っている。西暦1000年頃は今と同じ程度であった。
海氷が解けた事で『バイキング』が暴れ回り、日本でも『平安海進』という温暖化による海面上昇があった。
更には、こうした“温暖化と寒冷化”の繰り返しは『最終氷河期』以降に数百年周期で起こっているのだ。
『産業革命』があった頃は『マウンダー極小期』と呼ばれる地球規模の“小氷期”の末期頃なのであった。
『産業革命』以降の気温上昇をCO₂が原因であるとする『温暖化CO₂原因説』には大きな“矛盾”がある。
つまり、『産業革命』以前が気温が高かった事や“温暖化と寒冷化の繰り返し”を全く説明出来ないのだ。
<太陽起因説が気候変動を合理的に説明する>
地球の気温が何故温暖化と寒冷化を繰り返しているのか。その原因がCO₂だと考える人はもう居ないだろう。
『温暖化人為説』(温暖化のCO₂原因説)では『産業革命』以前の気温の変動を説明する事は全く出来ない。
筆者が唱えているのは『太陽活動起因説』である。太陽活動は一定でなく数百年単位で大きく変動している。
この太陽活動の変動が気候変動の原因である。太陽活動が活発化すれば温暖化し不活発化すれば寒冷化する。
そして、現在は太陽活動が最も不活発になっている事が黒点観測から分っている。だから今後は寒冷化する。
これまでの気候変動の周期と同様に今後数百年間の『小氷期』になる。自然に寒冷化に転じると考えている。
<温暖化CO₂原因説には政治的な思惑がある>
『温暖化CO₂原因説』によって何が成されるのかを考える。温暖化の原因がCO₂だからこれを減らす事である。
CO₂排出量を減らす為に“化石燃料”の使用を制限する、特に“石油”の使用をやめるという事になっている。
石油や天然ガスというのは巨大な「オイルマネー」をもたらしている。世界の勢力バランスに大きく関わる。
この勢力バランスとは“先進国”と“産油国”との力のバランスという事である。これは別の見方も出来る。
“先進国=キリスト教国”と“産油国=イスラム教国”という区分けと対立の構造が見えて来るのである。
2つの文化圏の対立構造である。言わば現代の『十字軍』である。実際、現代の戦争の火種になっている。
『温暖化人為説』は“先進国=キリスト教国”が“産油国=イスラム教国”の弱体化への仕掛けではないか。
この様な“政治的思惑”がなければ大掛かりな“気温データ改竄”やその“揉み消し”をする筈もなかろう。
現在“世界の分断”が起こっている。“先進国=キリスト教国”と“産油国=イスラム教国”の対立である。
現在続いている『ウクライナ戦争』も産油国としてのロシアが軍事侵攻しNATO(十字軍)と対立している。
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