Photo : ベガ君
夜中にベガ君がカチャカチャと爪を鳴らしてやって来て僕は目を覚ます。トイレで用を足したという合図だ。
彼は特に躾けたわけでもないのに屋内では犬用のトイレでしか用を足さない。大きい方をすると教えに来る。
行ってみると「うわっ」と声を上げた。お腹を下した様だ。汚物の処理を始める。床も拭いて除菌をする。
そしてベガ君のお尻を浴室のシャワーで洗ってあげる。慣れたもので１５分程で処理を終え再びベッドへ。
ところが３０分程してまたベガ君がやって来た。今度はさっきよりも酷い下し様だった。相当重症らしい。
今度は「下痢止め」を飲ませて再び休んだ。しかしだ、朝方までにもう一度、午前中に４回目にも及んだ。
ベガ君は犬用ベッドに「大の字」ならぬ「犬の字」に仰向けになって寝る。それでお腹を冷やしたらしい。
最近は寒暖差が激しい。暖房を消すと夜中にお腹を冷やすらしい。犬の彼の為に暖房を付けて寝る事にした。
夜勤の介護士さんの様な悪戦苦闘をした一晩と午前中を過ごして、僕もお腹が空いた。昼食を摂る事にした。
昼食は残っていたご飯でレトルトカレーにした。で、後悔した。今日は黄金色のトロトロに呪われていると。
初めて書くのだが、ベガ君にはちょっと自慢の話がある。ブリーダーさんがテレビに出た事があったという。
ベガ君が生後１カ月頃の事で、あの『天才、志村どうぶつ園』でベガ君が志村けんに抱っこしてもらったという。
どうも数匹の兄弟犬の中で“おとぼけ顔”を志村けんが気に入ったらしい。志村けん似ている様な気もする。
その志村けんはコロナで亡くなってしまった。改めてご冥福をお祈りします。写真はお散歩で撮ったもの。
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