『芸能人格付けチェック』という番組があるが、目隠しでなら高級スピーカーと見分けが付かない気がする。
エージングが進むにつれ、アクティブ・スピーカー Airpulse A100 は素晴らしい音で鳴っていて満足している。
アクティブ・スピーカーはアンプ内蔵のスピーカーで、構造上からコストパフォーマンスが驚異的だと思う。
9月1日に新色白が出たが、即日完売との事であった。赤を選択したのだが、漆塗りを思わせる高級感もある。
以下に、視聴した音源ごとに、このスピーカーの鳴り方の評価をしてみたいと思う。
<ヤコフ・クライツベルク:ワーグナー『プレリュードと序曲』>
それ程有名な指揮者ではないが、オーケストラのスケール感や迫力がある演奏なので視聴に使用してみた。
クライツベルクは母方の姓で兄セミヨン・ビシュコフも指揮者でその妻がラベック姉妹のマリエルである。
ワーグナーの壮大で迫力のある管弦楽曲なのだが、Airpulse A100 はオーケストラのスケール感を出せている。
小型ブックシェルフ型のスピーカーなのだが、重低音こそは出ていないが、低音は十分に量感が出ている。
鉄製のしっかりしたスピーカー台に乗せてあり、各パートの音像定位がしっかりしていて奥行き感がある。
中高音域の音の分解能が高く一つひとつの音が泡立っている。高級USBケーブル使用の効果もあるだろう。
<アリス紗良・オット:『エコーズ・オブ・ライフ』>
前記事で書いた通りで、スタインウェイ・ピアノのダイナミックレンジの広さを十分に表現が出来ている。
繊細なピアニッシモからダイナミックなフォルテシモまで余裕を持って迫力のある再現が出来ていると思う。
ピアノの音色も生々しく美しい。ピアニッシモの部分でも十分なSN比で鳴っていて素晴らしいと思った。
フォルテッシモでのピアノの響板の胴鳴りの様なダイナミックなスチールの響きも表現出来ていて凄い。
<ヒラリー・ハーン:バッハ『無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ集』>
B&W+アキュフェーズで聴いていて少しヒステリックに聴こえた為、ストラディバリウスかと思っていた。
しかし、彼女のヴァイオリンはイルカンノーネ・グアルネリウスという名器のコピーであり甘美な音がする。
Airpulse A100になってそれが聴けた様に思う。但し今回、高級USBケーブルに替えた効果もある様にも思う。
ヒラリーが目の前で奥行き感を持ってグアルネリを奏でる。この様な実在感と優美な音色は実に素晴らしい。
<サラ・オレイン:『アニマ』>
Airpulse A100の音の魅力は、何と言っても、リボンツイーターの美しく透明感のある音にあるのだと思う。
このリボンツイーターは、サラ・オレインの透明感のある美しいソプラノを表現し切っていると感じるのだ。
色付けの無い音である。20年使っていたB&W+アキュフェーズの音は高級スコッチウイスキーの感じがした。
Airpulse A100の音は譬えるなら食中酒の伯楽星の様な感じだろうか。これはリボンツイーターの音なのだろう。
コメント