ショパンの前奏曲24曲の間に印象的な間奏曲を挿入して奏でられる紗良独特の演奏スタイルなのだろうか。
第1曲目は微かに聞こえるピアニッシモで始まるフランチェスコ・トリスターノのイン・ザ・ビギニング・ワズ。
このアルバムのイメージを暗示するかの様に、この第1曲目は激しいフォルテッシモへと進行して行くのだ。
スタインウェイというピアノの、スチールの胴鳴りの様な、強大なダイナミックレンジを感じさせてくれる。
「ガーン」という強烈な響きなのだが、アクティブ・スピーカーAirpulse/A100 はそれを十分に表現出来ている。
このサイズのスピーカーでこの音は立派だと思う。並みのミドルクラスでもなかなか出せないのではないか。
紗良の演奏は、まるでコンサートに行って聴いている様なアルバムになっている。また聴きに行きたいものだ。
“サイン”を書いて貰った時の印象は未だに心に焼き付いている。病気と聞いたけど回復している様で安心した。
【曲目】
イン・ザ・ビギニング・ワズ
1. フランチェスコ・トリスターノ:イン・ザ・ビギニング・ワズ
フレデリック・ショパン:24の前奏曲 作品28
2. 第1番 ハ長調
3. 第2番 イ短調
4. 第3番 ト長調
5. 第4番 ホ短調
インファント・レベリオン
6. ジェルジュ・リゲティ:ムジカ・リチェルカータ 第1曲
フレデリック・ショパン:24の前奏曲 作品28
7. 第5番 ニ長調
8. 第6番 ロ短調
9. 第7番 イ長調
10. 第8番 嬰ヘ短調
11. 第9番 ホ長調
ウェン・ザ・グラス・ワズ・グリーナー
12. ニーノ・ロータ:ワルツ
フレデリック・ショパン:24の前奏曲 作品28
13. 第10番 嬰ハ短調
14. 第11番 ロ長調
15. 第12番 嬰ト短調
16. 第13番 嬰へ長調
17. 第14番 変ホ短調
18. 第15番 変ニ長調 《雨だれ》
ノー・ロードマップ・トゥ・アダルトフッド
19. チリー・ゴンザレス:前奏曲 嬰ハ長調
フレデリック・ショパン:24の前奏曲 作品28
20. 第16番 変ロ短調
21. 第17番 変イ長調
22. 第18番 ヘ短調
アイデンティティ
23. 武満徹:リタニ -マイケル・ヴァイナーの追憶に- 第1曲
フレデリック・ショパン:24の前奏曲 作品28
24. 第19番 変ホ長調
25. 第20番 ハ短調
ア・パス・トゥ・ウェア
26. アルヴォ・ペルト:アリーナのために
フレデリック・ショパン:24の前奏曲 作品28
27. 第21番 変ロ長調
28. 第22番 ト短調
29. 第23番 ヘ長調
30. 第24番 ニ短調
ララバイ・トゥ・エターニティ
31. アリス=紗良・オット:ララバイ・トゥ・エターニティ
モーツァルトのレクイエム ニ短調 K.626から ラクリモーサの断片による
【演奏】
アリス=紗良・オット(ピアノ)
コメント